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ちょっとした実験をしてみたいと思います。
一円玉と五百円玉の大きさを想像しながら紙に書いてください。
書いたなら実物の硬貨と見比べて見てください。
五百円玉は実物とそれほど差異がないのに比べ、一円玉は実物よりもかなり小さく書いたのではないでしょうか?
多くの人が一円玉の大きさを過小評価する傾向があります。
それは「一円の価値は小さい」という社会の価値観が私たちに一円玉の大きさを小さく感じさせてしまうのです。
身近な一円と五百円からも分かるように、社会的な価値の差が物の見え方に影響を与えているのだなと思うと、知覚がもたらす人間の価値観なんて信用できたもんじゃないですよね。
数字つながりでもう一つ。
「みんなでシェアするプチシューなのに個数が素数」と話題になったセブンイレブンのプチシュー(11個入)
11人も集まる機会なんて滅多にないし2人でも分けられない。争いを生むために存在するようなプチシューをどうすれば多くの人数でシェアできるようになるか考えました。
セブンのプチシューを2つ買えば偶数になるから分けられるようになる、と安直な考えをしてしまいがちですが少し考えると
11×2=22
22の約数は1、2、11、22しかないので2つ買ったところであまり意味がありません。
「プチシューシェアできない問題」の解決策としては、調べると他のコンビニでもプチシューが売られています。
セブンイレブン 11個入
ファミリーマート 12個入
ローソン13個入
つまり……
セブンイレブンのプチシューとローソンのプチシューを買うと
11+13=24
24の約数は1、2、3、4、6、8、12、24
24は高度合成数なので非常に約数が多いので様々なパターンで分けることができます。
(高度合成数は数が小さい割にやたら約数が多い数字くらいの認識でいいと思います)
味が違うという大きな問題点が生まれてしまいますがそれは置いておきましょう。
どうすれば分けやすいか、それだけを考えるのです。
ローソンのプチシューも2つ買っても26、26の約数は1、2、13、26なのでセブンの分けにくさと大差ないです。
ちなみにファミリーマートのプチシュー(12個入)は12が1、2、3、4、6、12と分けやすく、2つ買っても24で分けやすいのでファミマの担当者は分かっていますね。実に素晴らしいです。
(プチシューの個数が奇数個になったのは争いを生むためじゃなくて、もともと偶数個だったものをお客様への感謝の気持ちで1つおまけでつけた結果みたいです)